生き様いろいろ、あれもこれもいろいろ
 
目に付いたものを残します
 



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コミュニティの場としてのヤフー掲示板の終焉

田中康夫が登場した頃、インターネットの掲示板はその全盛期を迎えていた。田中康夫が知事になった直後、ヤフー掲示板の「長野の知事選はこれで良いのか」というトピックは大盛況であり、さまざまな意見が出された。
数年前からのブログの台頭で、かつて様々な意見が飛び交い、コミュニティの可能性を秘めていたインターネット掲示板はその魅力を失った。参入者の枠が広がり、荒らしが横行し、管理人が荒らしをコントロールできないまま意見交換の場が寂れていく。先のトピックも作成から1年少々で9000以上の意見が出されるも、意見交換のコミュニティとして動いていたのは1年足らずであり、残りの半年は数人による荒らしの連続で場が荒廃していた。ヤフー掲示板に限らず2ちゃんねるも同様で、こちらは2ちゃんねるを敵視するマスゴミとの対立軸の中で、犯罪予告等の悪用で敷居が高くなり、一方で管理はボランティアという言い訳のもとで荒らしは収まらず、やはり情報の場としての魅力を失った。
ブログは意見交換ができるうえ、管理者が比較的容易に場の管理を行える環境にある。インターネット掲示板という大会場でのコミュニティは寂れ、ブログという小会場でのコミュニティへの移行が進んでいる。

かつてヤフー掲示板には、専用ブラウザとまで言わないものの、巡回して閲覧できるヤフーリーダーやヤフーエクスウローラーなどのフリーソフトがあった。これらはヤフー掲示板の仕様変更などにも対応をしてユーザーを満足させていたが、2004年のアバター設定、そして今年10月の表示変更で、それらに対応している専用ソフトは未だ改訂版を出すに至っていない。これはヤフー掲示板の情報の場としての魅力がなくなっていること、チャットとのボーダーレスが生じていることなどとも無関係ではない。
もしフリーソフトの開発者やユーザーに熱意があれば、表示設定変更からそろそろ1ヶ月になろうというのに、未だ何も動きが見られないことはなかろう。あるいは、ヤフー掲示板の管理部門は、掲示板だけの場としての提供から手を引こうとしているのかもしれない。

5年以上前にヤフー掲示板に前掲のトピックを立ち上げて田中康夫支持を唱えた戸隠山こと県職員の岡部英則が、今では百条委員会の場で田中康夫批判の証言をする一人となっていることが実に象徴的である。



10月31日(月) | トラックバック(0) | コメント(602) | 田中康夫 | 管理

きんもー☆な田中康夫スクリーンセーバー騒動

田中康夫長野県知事の画像を利用したスクリーンセーバーを強制ダウンロードさせてしまうウイルスが出回っているらしい。
実物をDLして見てみたが意外にあっさりしたものでグロ系でもなく、精神的ブラクラかどうかはさておき、パソコンに対しては取り立てて害は無い。
DLは、ファイル名をググッてみればいくつかヒットするだろうし、個人の責任でやってもらいたい。

以下記事。
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2005/10/28/9667.html

米Trend Microは、Antinnyをダウンロードするトロイの木馬
「TROJ_DROPPER.NK」を警告している。危険度は3段階で“Low”。

TROJ_DROPPER.NKに感染すると、「Windows Security Center.exe」というファイルをダウンロードしてくる。Trend Microでは、このファイルを「WORM_ANTINNY.AK」として検知するという。また、「これを貴方が見る頃 私はもう この世のものではないでしょうね」というタイトルのウィンドウで、「もはや死ぬしかないようだ だけどタダでは死にません クズを1000匹道連れだ 喜べお前は ***匹目」というメッセージが表示される。さらに、「kimmo.scr」というファイルをダウンロードし、スクリーンセーバーを変更。変更されたスクリーンセーバーには田中康夫長野県知事と見られる人物が映し出される。

Trend Microの情報では、TROJ_DROPPER.NKの感染ルートまでは明らかにされていないが、インターネット上の掲示板などでも新たなWinnyウイルスとして同様の情報が多数寄せられている。Winnyで流通する特定のファイルで感染する恐れもある。

また、このWORM_ANTINNY.AK自体は、Winnyで「To Heart」「DEAD or ALIVE 2 hardcore X」「Microsoft Windows XP」「DREAMAGE-DREAMS COME TRUE」などのファイル名を偽って流通しているウイルスだ。Trend Microによると危険度は“Low”。

Trend Microではこのほか、TROJ_DROPPER.NKの亜種である「TROJ_DROPPER.LK」を警告している。こちらは「MS WINNY.EXE」と「kimmo.scr」をダウンロードする。
危険度はこちらも“Low”。なお、このMS WINNY.EXEは「WORM_PIKACHU.B」として検知される。
現時点でWORM_PIKACHU.Bについての詳細は不明だが、2000年6月に検出された「WORM_PIKACHU.A」の亜種だと思われる。


田中康夫長野県知事と思われる人物のスクリーンセーバー
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/parts/image_for_link/18495-9667-1-2.html



10月29日(土) | トラックバック(0) | コメント(0) | 田中康夫 | 管理

読む価値の無い小泉批判の氾濫

選挙に大勝した小泉自民党。小泉批判は前にもまして増えてきている。小泉批判の文章は多くの雑誌やインターネット記事で見ることができるし、実際たくさん見てきたが、そのほとんどは読む価値が無いものばかりだった。
それはなぜか。
その答えは簡単で、それらの多くが小泉純一郎という人物像やその政策像を全然捉えていないまま表層的な批判に終始しているからだ。

例えば小泉政権への形容詞として「ポピュリズム」という言葉が使われる。しかし今でこそそうではないが、国民の支持がさほどもあったと思えない郵政民営化を重要視する姿勢、国民全体の感情が先走りしがちな北朝鮮への対応での慎重な態度、これらのどこにポピュリズムがあるのか。「アメリカのポチ」他の形容詞にしても同様である。
表層的にそう見える部分はあるにせよ、そうした言葉の集合で今の小泉政権やその施策の多くを表現することはできていない。つまり、言葉が実像を捉えきれていないのだ。行動パターンを包含しきれない形容詞の集合で全体を表現できるはずがない。
例えばこれが田中康夫であれば、「売名」「負けず嫌い」最近では八幡洋氏の検証などでその行動パターンのほぼ全てが説明可能である。それはつまり、詐欺師の詐欺のネタバレがされているということでもあり、それゆえに田中康夫は支持率が激減している。小泉がたとえ詐欺師であろうとも、ネタバレしていない手品師を的外れの予測で批評する手品師以下のレベルの評論家では本流にはなれない。

実像を捉え切れていないものに対して批判の言葉を投げかけても的外れになるのは当たり前。眼底に映し出された小泉像への批判であり、実体の小泉への批判に十分になりえてないのだ。小泉批判の多くがピントがずれていて、そうした人達の予測が外れることが多いのも特段不可思議なことではない。
小泉批判をするのは「サヨク」「マッチポンプ」の朝日をはじめとする報道や評論家・文化人だけでなく、どちらかというと「ウヨク」系の論客にも小泉批判は多い。どうしようもない文化人や野党政治家による小泉批判は論外として、最近では岩見隆夫・中西輝政・桜井よしこだけでなく、福田和也などの気鋭の論客も小泉批判を試みているが、やはり実像を捉えないままの一面的批判に終わっていて、それで金を得ている論説のプロの作品としては物足りなさを感じさせる。

報道が流す小泉純一郎像に惑わされる受け手という逃れられない側面がある。報道といっても営利団体であることをついつい忘れがちであるが、報道は常に恣意的な像を流す。
森内閣以降はとりわけ顕著だが、報道が流してきた政権像は常に意図的な歪みがある。像に歪みがあることは知りながら、その歪みを意識せずに受けてしまう。その結果、そこから連想して生み出される思考にも歪みが遺伝する。ここに悲劇を生む大きな要因がある。



10月29日(土) | トラックバック(0) | コメント(2) | マスゴミ | 管理


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